救急医療について(常任委員会質問より)
県では、重篤救急患者の救命医療を行うことを目的に、保健医療圏ごとに三次救急医療体制の整備を行っており、救命救急センターが設置されています。
救命救急センターに指定されるためには、重症患者の治療に必要な施設や設備を有していることや、救急医療に精通した医療従事者が十分に配置されていることなどの条件が求められていますが、一部条件に満たない場合でも、近くに救命救急センターがない場合(つまり隣接する保健医療圏の救命救急センターとの距離がある場合)には、地域型救命救急センターとして指定することが可能となっています。
私の地元である市原保健医療圏では、平成29年に「帝京大学ちば総合医療センター」が、地域型救命救急センターとして指定されてはいますが、現在のところ、救命救急センターについては整備されていない状況です。そこで伺います。
救命救急センターの指定条件はどのようなものか?また、市原保健医療圏において、救命救急センターの指定条件に適う医療機関はあるか?
救命救急センター、委員の御指摘のあった地域ではなく、通常の救命救急センターの整備基準としては、概ね20床以上の専用病床を有し、24時間体制で、重症及び複数の診療科領域にわたるすべての重篤な救急患者に対する高度な診療機能を有していることや、24時間診療体制を確保するために、必要な職員を配置するものなどが挙げられます。
なお、救命救急センターの指定条件に合致するかどうかは、施設や設備、必要な医療従事者の配置など、詳細な確認が必要なため、具体的な医療機関名称をお答えすることは困難です。(医療整備課長)
(令和3年度「第1回 千葉県救急・災害医療審議会」資料より)
市原保健医療圏では救命救急センターが整備されていない中、「千葉ろうさい病院」が県に対して、救命救急センターの指定に向けて申請を行っていると伺いました。 そこで伺います。
市原保健医療圏における救命救急センターの指定に向けた状況はどうか?また、今後はどのように進めていくのか?
千葉労災病院から救命救急センターの指定に関する御相談を受けているところです。
また、市原市からも千葉労災病院を救命救急センターへ指定することについて要望いただいています。
新たなセンターの指定については、地域の人口規模や医療需要等の実情を考慮したうえで検討する必要があるため、関係者の御意見を伺っているところです。来年度の前半を目途に救急・災害医療審議会で意見を聴取できるよう、準備を進める予定です。(医療整備課長)
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高齢化の進展や気候変動、感染症の流行などにより、救急医療の需要は増加しています。
昨今の救急需要の増加に対応するため、「千葉ろうさい病院」では、救急医療の専門医や専攻医、救急救命士を増員し、救命救急医療に必要な体制を整備していると伺っています。
現在、関係者への意見聴取を行っているとのことですので、条件が整い次第、救命救急センターへの早期指定をお願いしました。 備していると伺っていますので、救急医療センターへの早期指定をお願いしました。
【参考資料】
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