車いす補助装置の整備について(代表質問より)

先日、全国脊椎損傷者連合会(千葉県支部)が主催された「車いすの体感イベント」に参加してまいりました。

会場では、立ち上がりの動作ができる電動車いすをはじめ、手だけで車の運転ができる補助装置や車いすを自動収納するアームリフト、ノンステップバスも展示されていました。

車いすの試乗をしながら、関係者の方から、外出時における苦労を伺いました。

私も実際に体験しましたが、車いすはわずか数センチの段差があるだけで、前に進めなくなります。車いすの小さな前輪が段差に引っかかるため、後ろから押してもらっても全く動きませんでした。また、舗装されていない芝生では、前輪が食い込むため、身動きがとれなくなりました。

これらの課題を解決するため、車いすに後付けのレバーを取り付け、人力車のように前輪を浮かせてけん引する補助装置が展示されていましたが、前輪が浮くだけでスムーズに移動ができるようになりました。

災害時、車いす利用者の緊急避難に備えるためにも、補助装置の整備は重要であると感じました。そこで伺います。

車いす利用者が日常的に利用する施設については、円滑な避難のため、けん引式車いす補助装置などを整備すべきと考えるがどうか?

公共施設や大規模商業施設など多くの利用者が訪れる施設においては、車いす利用者など、避難する際に配慮や支援を要する方が円滑に避難できる環境を整備することが重要です。

県では、県民や事業者を対象とした要配慮者の避難支援に関する研修を実施しているほか、市町村に対しては、けん引式車いす補助装置も含め要配慮者の支援用品の整備に対する財政支援を行っています。

今後も、研修や訓練の機会を通じ要配慮者への理解の促進を図るとともに、車いす利用者などに配慮した避難環境の整備に努めてまいります。



車いす利用者が多い県有施設については、補助装置の整備を行うよう要望しました。

また、市町村への整備に関しては、「災害時における要配慮者及び避難行動要支援者の避難支援の手引き」において、車いす補助装置を例示いただくとともに、千葉県地域防災力充実・強化補助金の活用対象でもあるようですので、補助金を活用した整備を促していただくよう要望しました。


【参考資料】

全国脊髄損傷者連合会(千葉県支部)


鈴木かずひろ Official Website

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