地震・津波対策推進議連による県外視察(二日目③)
防潮堤視察後は、石巻市の震災遺構である門脇小学校、さらにみやぎ東日本大震災津波伝承館を訪問し、震災を風化させず後世へとつなぐ取り組みを見て回りました。
門脇小学校
石巻市のもう一つの震災遺構となるのが、門脇小学校です。
石巻市の南浜・門脇地区では、地震発生から約1時間後に津波が襲来。さらには津波火災が発生し、学校を含め辺りは炎に包まれ、500人を超える方が犠牲となりました。
しかし、学校にいた児童・教職員等は、校舎と裏山との間に橋を渡し、無事に避難することができました。また、日頃より、避難場所へ迎えに来た保護者へ児童を引き渡す保護訓練も行っていたことから、発災時の適切な避難行動が高く評価されています。
門脇小に掲げてあったパネルが胸に刺さりました。
「災害有史以来、これらの過去の災害は記録されてきましたけれども、それが生かされなかったのはなぜなのか。 それは、記録されても記憶(伝承)されてこなかったからではないでしょうか。」
伝承の重要性を痛感しました。
みやぎ東日本大震災津波伝承館
この日最後に訪れたのは、門脇小学校の目と鼻の先にある宮城県の施設、みやぎ東日本大震災津波伝承館。地震、津波、火災および地盤沈下の被害を複合的に受けた南浜地区に整備された、石巻南浜復興記念公園内に建設されています。
東日本大震災と同じ悲しみと混乱を繰り返さないために、震災の記憶と教訓を永く後世に伝え継ぐとともに、県内にあるさまざまな震災伝承施設等へとつなぐ役割も果たしています。
当時、教員であった伝承館解説員の方に説明を受けながら、震災の甚大な被害とその全体像、また実体験者の証言映像を通して、震災の記憶を刻みなおす施設となっていました。
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