冠水する恐れがあるアンダーパスについて(一般質問より)
6月14日、関東甲信地方では例年と比べて7日ほど遅い梅雨入りとなり、本年も出水期を迎えました。
先週末、太平洋側を中心に降り続いた大雨により、県内各地で道路冠水や土砂崩れが発生しました。また、静岡県熱海市伊豆山地区では土石流が発生し、死者2名を出しただけでなく、現在も必死の捜索が行われています(7月5日現在)。一日も早い安否確認が期待されるところです。
今後、急激な雨雲の発生に伴い、狭い範囲で短時間に大雨をもたらす局地的大雨をはじめ、集中豪雨や台風がもたらす大雨の発生が予想されます。中でも、梅雨明けごろに多く見られる局地的大雨は、発生の予測が難しく、1時間に降る雨量が50ミリを超えると、下水が溢れて内水氾濫が発生する可能性が高くなります。
令和元年10月25日の大雨では、千葉県の管理道路だけで100箇所以上が冠水しましたが、地下室や地下街、アンダーパスなどの低い土地では、さらに注意が必要です。
昨年、国土交通省関東地方整備局がまとめた資料によりますと、局地的な大雨によって冠水する恐れのあるアンダーパスは県内に93箇所あり、そのうち、県が管理するアンダーパスは23箇所ありました。
(過去ブログ:大雨時における県内の冠水注意箇所(アンダーパス)より)
全国的に見ると、アンダーパスの冠水に気つかず侵入し、水没して亡くなるといった事故も発生しているため、大雨時のアンダーパスの安全対策について確認しました。
想定を超える大雨が降った場合、アンダーパスを通行する車両に対して、どのような安全対策が図られているのか?
アンダーパスではポンプ等により雨水の排水を行っているところですが、ポンプ等の排水能力を超える大雨が降った場合には、道路冠水が発生することがあります。
このため、アンダーパス全箇所に水位センサーを設置し、冠水水位20センチメートルを超えた場合には、速やかに道路の通行を禁止し、電光掲示板と赤色ランプで通行者に周知します。さらに、バリケード等を設置し、通行止めの措置を行います。
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アンダーパスの冠水は、局地的な大雨などにより、雨水が急激に集中してポンプなどの排水処理能力を超えた場合に発生します。
県管理のアンダーパス23箇所のうち、17箇所では排水ポンプによる排水を行っていますが、ポンプの電気設備がアンダーパスの下部に設置されている状況だと冠水時に水没し、電源が喪失してしまうことも考えられます。
いざというときに排水ポンプが駆動しないことがないよう、電気設備の配置を確認し、必要であれば上部へ移動するなど、対策をしていただくよう要望しました。
※冠水時の警報システムですが、5cm冠水で黄色、20cm冠水で赤色の警告システムを導入しているそうで、センサーで自動的に測定し、道路管理者へと通報されるそうです。
あと、蛇足ですが、最大浸水想定区域内にあるアンダーパスは12箇所あるとこのと。
市原市の廿五里アンダーパスは、配電盤が水没する位置にあったようですが、過去に上部へ移動しているとのことでした。
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