観光バス業のコロナ禍の影響を調査してきました

本日、観光バス・貸切バスの事業を営んでいる社長さんの所へ、西松茂治市議(市原市)と一緒にお話しを伺ってまいりました。車で前を通る度に、バスが駐車場に停まったままとなっていたため、いつも気になっていましたが、ようやくお伺いすることができました。


社長に状況をお伺いすると、「非常に厳しくて、前年同月比50%減なんてもんじゃないよ」と落胆されておりました。固定費が毎月800万円必要となるため、新型コロナ前には29台あったバスも何台かは処分し、現在は20台を残しているとのこと。

実際に仕事はあるのか伺うと、4月以降は観光バスとしての仕事はゼロ。現在はコンビナートの企業が、従業員の電車通勤を避けるために、送迎バスとして借り上げてくれているバス(6月から2台、それまでは1台)が運行しているだけでした。

従業員の方はどうされているか訪ねると、「これを見てみて」と出されたシフト表に目を落とすと、企業の送迎バス1台を皆が日替わりで運転、10人以上並ぶ運転手さんは一人だけ「出」で、それ以外の方は「休」となっていました。

そのような状況のため、すでに、国の制度である「持続化給付金」と「雇用調整助成金」、県の制度である「中小企業再建支援金」の申請はされているようでしたので、ご存じなかった市原市の「中小企業等経営支援金」をご紹介するとともに、二次補正予算の成立が前提で「雇用調整助成金の拡充」と「家賃支援給付金」の紹介をさせていただきました。

今後としては、「新型コロナが収束したとしても、果たして以前のように観光バスとして営業できるかわからない。今は、企業の送迎など需要があれば、是非やっていきたい」「フィジカルディスタンスを確保する意味でも、実際の定員どおりには座席を設けられないため、バス料金などを半額補助してもらえるとありがたい」と語っておられました。

最後に、現在運行している送迎バスの対策を見せていただきました。客席と運転席の間はビニールの間仕切りを設置、走行中は前と後ろの窓を開放して換気を行い、乗車の前と後には除菌スプレーで拭き取りを行っているとのことでした。

新型コロナ禍において、観光業は大打撃を受けています。様々な観光キャンペーンでは、宿泊料の補助で終わることが多いため、周辺全体を見渡して観光の振興につなげられるよう取り組んでまいります。

「座席をすべて外して、床をコーティングしたから新車並みだよ」と、営業再開に向けコツコツと準備をされているのが印象的でした。

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