高齢ドライバー対策について(一般質問より)

警察庁がまとめた運転免許統計によると、昭和58年に4,881万人だった運転免許保有者数は年々増加し、令和5年では約1.7倍の8,186万人となりました。

一方、免許更新時に高齢者講習の受講を必要とする70歳以上の運転免許保有者数は、昭和58年が54万人であったのに対して、令和5年は1,362万人となるなど、40年間で約25倍に増加しました。そのうち、認知機能検査が必要となる75歳以上の運転免許保有者数は、令和5年では728万人となっています。 

高齢者の運転免許保有者は、今後も増加が予想されることから、高齢ドライバーへの対応が求められます。そこで伺います。

本県における高齢ドライバーによる交通事故の現状はどうか?

昨年中の、65歳以上の高齢運転者が第一当事者となった交通事故の発生件数は3,149 件で、全交通事故の約26.9パーセントを占めており、5年前の令和元年中と比較して約2.1ポイント増加しています。(警察本部長)

以前に比べると、ニュースなどで高齢ドライバーによる交通死亡事故が取り上げられることは少なくなりました。しかし、近年では高齢ドライバーによる交通事故の占める割合は増加しており、「高齢者が逆走しているのを目撃したので何らかの対策をして欲しい」といった相談をいただくことがあります。

また現在、多くのメーカーから安全運転サポート機能付きの車が販売されていますが、高齢者にとっては新車への買い換えのハードルは高く、後付けの安全運転支援装置の購入補助を望む声もいただきます。

高齢ドライバーの交通事故を防ぐことは、地域社会の安全・安心に不可欠な要素であり、その対策が求められます。そこで伺います。

県警では、高齢ドライバーによる交通事故防止に向けて、どのように取り組んでいくのか? 

県警では、関係機関・団体と連携し、加齢に伴う身体機能の低下を実感させるための参加・体験・実践型の交通安全教育を行っているほか、いわゆる「サポカー」の普及や、天候及び体調を考慮し適切な運転行動をとる「はればれ運転」の周知に向けた広報啓発活動を推進しております。

また、運転免許証を自主返納しやすい環境づくりを促進するため、自治体や企業等による支援措置の拡充について働き掛けを行うなどの取組を推推しているところです。

引き続き、関係機関・団体と連携し、高齢運転者の交通事故防止に向けた取組を推進してまいります。(警察本部長)



高齢ドライバーが逆走しやすい例として、形状が複雑な交差点や、交差する片側2車線の道路に右折で入るときに、誤って逆の車線に入ってしまうようです。

カラー舗装を行って通行帯を明確化したことで、逆走する車がなくなった事例もあるようですので、カラー舗装による逆走防止対策をはじめ、後付け安全運転支援装置への補助等についても検討いただき、高齢ドライバーによる交通事故防止につとめていただくよう要望しました。 


【参考資料】

運転免許統計(警察庁)


鈴木かずひろ Official Website

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