医療コンテナの整備について(代表質問より)

能登半島地震の被災地では、コンテナの中に医療機器や医薬品を搭載した医療コンテナが全国から集結し、活躍いたしました。医療コンテナは、トレーラーや船舶で搬送することができ、被災地に到着後、すぐに医療活動を始めることが可能となります。また、医療用テントなどと比較すると、気密性や清浄性に優れているだけでなく、換気設備も備えているため、感染症対策にも有効とされています。

昨年7月に閣議決定された「国土強靭化基本計画」においては、大規模災害の発生時に、初動から応急復旧の各段階で、救急医療や被災者の心身のケア等の医療を提供できるよう、医療コンテナ等の活用を図るなど、医療の事業継続性確保に向けた取組に対し、必要な支援を行うことが盛り込まれました。

近年、地震や風水害などの大規模災害が頻発していますが、被災地の状況に合わせて柔軟に医療拠点を設けられる医療提供体制の強化が求められます。

そこで伺います。

医療コンテナの有用性について、県の見解はどうか?また、本県においても、医療コンテナを整備すべきと考えるがどうか?

医療コンテナは、災害時における避難所の巡回診療の支援など医療機能の補完が可能であり、先の能登半島地震においても活用されたものと承知しております。

国の調査によれば、令和5年8月時点で、全国で134基が整備されているところであり、そのうち本県では、設置型の医療コンテナ2基、移動型1基の合計3基が災害拠点病院等に整備されているところです。

また、国では、医療コンテナの導入の支援を目的として、資機材のリース費用を補助する事業を今年度創設したところですが、導入にあたっては、平時における運用方法等の課題もあることから、他県の動向も注視し、今後の本県における医療コンテナの活用のあり方について研究してまいります。



国では、第8次医療計画において、都道府県や医療機関は災害時に検査や治療に医療コンテナを活用することが求められることから、医療コンテナの導入を促進するために、医療コンテナ活用促進事業を開始しました。

この事業を活用し、県立病院においても医療コンテナの整備を行うよう要望しました。


【参考資料】

医療コンテナの活用促進に関する取り組み(厚生労働省)


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