千葉港におけるふ頭再編整備の進捗について(代表質問より)

海岸線延長約133km、港湾区域面積約24,800haに及ぶ日本一港湾区域面積の広い千葉港は、1954年の開港以来、京葉工業地帯を中心とした関東地域の海の物流拠点として着実な成長を遂げ、全国で18港ある国際拠点港湾に指定されるなど、我が国を代表する国際貿易港として成長してきました。

広い千葉港の中でも、コンテナ貨物や完成自動車を扱っている千葉中央地区では、コンテナの積み降ろしを行うためのガントリークレーンが2基設置されています。平成6年のコンテナターミナルの開設時に設置された1号機と、平成9年に増設された2号機がありますが、1号機については更新工事が完了し、令和2年より供用開始となりました。一方、2号機も供用開始から24年が経過し、一般的な耐用年数である17年を上回っている状況で、型式も古く作業性能が劣ることや、安全性の向上を図る意味でも、早急な更新工事の着手が求められています。

また、千葉中央地区では、貨物の取扱量が増えていることへの対応や、コンテナ専用船や自動車専用船の大型化への対応が必要となってきたことから、平成30年に港湾計画の見直しが行われました。今後、2030年代前半を目途に、非効率利用の解消と機能強化に向けて、ふ頭の再編整備が行われますが、その進捗状況が気になるところです。

そこでお伺いします。 


千葉港千葉中央地区のガントリークレーンの更新状況はどうか?

千葉港の千葉中央地区では、急増するコンテナ貨物を取り扱うため、ガントリークレーン2基を設置したコンテナ専用ターミナルを平成6年に開設し、運用を図ってまいりました。

しかしながら、これら2基のガントリークレーンについては、設置から20年以上が経過し、老朽化が著しく、不具合や故障が発生していることから、令和2年12月に1基目の更新を行ったところです。

2基目については、令和5年度の完成を目途に、今年度から更新に着手する予定であり、今後、安定してコンテナ荷役が行えるよう港湾機能の維持強化に努めてまいります。

コンテナヤード拡張に向けた取り組み状況はどうか?

千葉港千葉中央地区のコンテナヤードは、当初計画していた取扱貨物量を大きく上回り、非常に混雑していることから、平成30年度に港湾計画を改訂し、コンテナヤードを8ヘクタールから15ヘクタールに拡張するとともに、埠頭の先端部に集約することとしています。

現在、コンテナヤードの拡張予定地にある自動車ヤードのうち、1ヘクタールの移転について関係者との協議が整ったことから、令和4年度中のコンテナヤードの一部拡張を目指し、準備を進めているところです。

今後も、港湾計画に基づき、コンテナヤードの拡張に向けた取組を進め、混雑の早期解消に努めてまいります。




空の玄関口である成田空港とともに、海の玄関口である千葉港の存在は千葉県にとって大変に重要であることから、今後とも港湾機能の拡充を要望しました。


【参考資料】

千葉県の港湾計画

Port of Chiba 2020

鈴木かずひろ Official Website

千葉県議会議員「鈴木和宏」の公式ホームページです。

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